業務用エアコンについて知っておきたいこと｜七福電気ドットコム株式会社

古い業務用エアコンが壊れたら修理する? 買い替える?
年数による判断基準とは?

• 業務用エアコンは、動いているのが当たり前の状態が日常となっています。 何もしなくても温度設定をしておくだけで快適な温度を保ってくれます。しかし、いざ故障して使えない状態となってしまうとその存在の大きさに気が付きます。
  業務用エアコンが壊れてしまった場合に、修理か買い替えかを判断するための基準について説明します。
• こちらでは、アンテナ工事の種類や設置場所についてなど、押さえておきたい基本的なポイントをご紹介します。

古い業務用エアコンは壊れやすい!?

エアコンの中には電子部品やコンプレッサのような機械装置が搭載されています。これらの機器は、定期的に部品交換や清掃といった整備を行うことで長持ちします。
業務用エアコンを導入した当初から、何もせずに何年も経過すると、中に埃や汚れがたまってきて設置当初の能力が発揮できない状態が発生します。
それだけであればまだいいのですが、こうした状況が継続すると機械装置が設定温度に近づけようと無理な運転を行うようになり、故障の原因となります。
エアコンが古くなると、配管部分に穴が空きやすくなるなど、経年による劣化が起きている場合もあり、無理な運転をしたことによる配管破損による冷媒漏れといった故障も起きやすくなります。 つまり、古い業務用エアコンは、適切な整備を行っていないと非常に故障が起きやすいと言えます。

業務用エアコンを制御する電子基板は10年が寿命

エアコンの機械類を制御する電子基板にも、実は寿命があります。
電子基板に搭載されている電解コンデンサという部品には、部品内に電解液というものが充填されています。電解液は自然と電解コンデンサ外部に蒸発していくことが知られています。 この電解液が蒸発し電解コンデンサが故障するおおよそのタイミングが約10年となります。
10年経過すると、他の電子部品も徐々に劣化が進んでいることから、電子基板は10年ごとに交換が推奨されている場合が多いです。
業務用エアコンは、大型のものであれば、電子基板を容易に交換することができる構成となっている場合も多いです。

整備をしながら使用しても13~15年が限界

業務用エアコンは、飲食店やオフィスなど業務スペースの環境を整えることが多いため、一般家庭のエアコンよりもしっかりと整備されているケースが多いです。
しかし、定期的な部品交換や、内部清掃、冷媒の再充填といった整備を行っていたからと言って永久に使用できるというものではありません。
納入後13年～15年を経過したあたりから、故障する部品が多くなり、交換や整備を行う頻度が急激に上昇します。
中には20年近く使用し、業務用エアコンに愛着があり、修理をして使い続けたいという方もいらっしゃるかもしれませんが、修理費用が高くなっていってしまう可能性があります。
また、納入後13~15年経過すると、冷媒配管からの冷媒漏れといった修理ができない故障が発生する確率も高くなってきます。
真夏の日中に突然故障が発生すると、エアコンがない状態で修理を待たなければなりません。
調査で修理ができないとなった場合、さらに新品が入るまで何日かをエアコンがない状態で過ごさなければならなくなります。
こうした状況を防ぐためにも、納入から13~15年経過した際には、整備を行っていても新品への買い替えを行った方がいいでしょう。

整備していても壊れるんだったら、整備しなくてもいい？

定期的な部品交換などの整備を行っていても納入後15年程度で買い替えとなるんだったら、整備なんかしなくてもいいでしょ？と思う方もいるかもしれません。
どうせ壊れるなら整備しなくても…と思う気持ちはわかりますが、そこまでうまくいきません。
整備をしなくて業務用エアコンを稼働し続けたら、納入後15年を持たずに故障していたかもしれません。エアコン内部の埃や汚れは、故障を誘発します。それらを取り除かなければ早期に故障が発生してしまうかもしれないからです。
15年で買い替えを行うためにも、定期的な整備を行うようにしましょう。

故障したら困るほど、エアコンは当たり前の存在になった

今や業務用エアコンは学校やオフィス、飲食店の温度調節になくてはならない存在となりました。
そんな業務用エアコンは身近であるが故に何もしなくても勝手に動いていてくれるというように思いがちです。整備をしていても15年ほどで買い替えの必要性が出てくるということがあまり一般的には知られていないという状況です。
これだけエアコンが普及してくると、様々な条件での設置が考えられますが、整備を行うことでの15年間の使用という基準は同じです。